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記憶が薄れないうちに
2006年 04月 11日
FROG MEETING ~チャイナ追悼イベント @ 京都大学西部講堂
さる4/9に行われた FROG MEETING 午前中は曇っていてやや肌寒く、ちょっと気になる天候でしたが、会場についた頃には太陽も顔を出し始め、だんだんぽかぽかと穏やかな気候になり一安心。会場内には飲食ブース(ドライカレーと、ニーハオ!の中華丼屋さん)、ドリンクコーナー、さらに、100円でコーヒーとお茶がいただける店と、おいしいチャイの店、また、P-hour 04出演時の羅針盤のビデオが流されているコーナーがあり、思わず見入ってしまいました。そんな和やかな雰囲気の中でイベントは進行していきました。MCでチャイナさんへの思いを語るバンドもあれば、演奏でチャイナさんに気持ちを届けるとばかりに、演奏に専念するバンド。お客さんもそれぞれにいろんな思いを胸にライブに参加していたと思います。本当に作り手の気持ちのこもった素晴らしいイベントでした。ただ、残念なことがひとつだけ。かなり過密なタイムテーブルでしたが、途中から進行が遅れだして、結局Friendly Science Orchestra の時点で約1時間遅れ。 ゆーきゃん と soner+山本精一が見られませんでした。たぶん同じ気持ちの人多かったんじゃないかな。では、簡単ですがレポしていきたいと思います。 Limited Express(has gone?) 初めて彼らのライブを見たときは、その奇天烈な曲と、ユカリさんの超音波ボイスにびっくり仰天でしたが、あれから5年、じっくりと熟成された彼らの音楽は、歯切れの良い演奏はそのままに、日本語詞になったことでキャッチーさを増して、さらに曲も若干長尺となり、どびきりハイパーでものすごいパワーを持ったものへと大化けしていました。特に"生贄のJESUS CHILD"は最高!!前々から気になる存在ではありましたが、一気に大ファンになってしまいました。ドラムは奈良崎さんからチェンジしたようでしたが、パラディドル(だと思う)を多用したフレーズはそのまま、今度のドラマーさんもヤバいノリを持った凄い方でした。途中ユカリさんが感極まって涙声になるシーンがありましたが、そのMCで"チャイナさんは、ここにおると思う~"とポロリとおっしゃいました。それ、あの場所にいたみんながそう思っていたんじゃないかな。僕もそう思った。ってか前にも書きましたが、チャイナさんは面白いバンドが集うライブハウスには必ずいるような気がします。うん。 ULTRA BIDE 古い雑誌の記事や、gaji のキミジマさんや、Jesus Fever のオカザワさんが参加したことがあるってことぐらいしか知識がありませんでしたが、聴いてびっくり。日本のインディーズ創生期のハードコアパンクを真空パックした音を、ふたたび開封したらより濃密にパワーアップしてたって感じでした。ホントに凄いパワー。94年くらいのマッドカプセルマーケッツにも通じるようなものを感じてしまいました。 golden syrup lovers 今回のイベントのために1回きりの再結成だそうですが、磔磔やFandangoで聴いた懐かしい曲をたーくさん演ってくれて嬉しかった~。長辻さんは、まえはもっとクールなイメージがあったのですが、この日は飛んだり跳ねたりすっごく楽しそうに演奏してました。ステージの上が楽しそうだと、見てる側もテンション上がりますね。うんうん。あ、ギターの人は前から"ゲゲゲの人"ってイメージがあったのですが、衣装までゲゲゲでしたw 少年ナイフ アツコさんが用事があるとかで不参加。ってことで、ナオコさん以外サポートという編成でのライブでした。ドラムはいつものようにエッちゃんでしたが、ベースの方ははじめてのサポートということで演奏がこなれてなく、なんだかギクシャクした演奏でした。仕方ないと思いますけどね。そんな中でもナオコさんはいつもどおりの楽しく明るいステージングでした。っていうか、チャイナさんが直接関わってただけに、切ない気持ちが倍増してしまいました。 spectas ずーっと見たい〃と思いながらも、都合がつかなくて毎回諦めていたspectasがやっと見られました(感涙) うっちーさんはバリトンギターで、低音パートからギターのようなフレーズまで担当していました。うっちーさんのベースはやっぱり大好きだなぁ。僕はこのベースがないと生きていけない。うっちーさんの和音フレーズがバリトンギターでより気持ちよく響いてました。曲調としては、01年くらいのMSAYAにも似たポストロック的アプローチ。曲の尺は短めですが、要所要所にキメがちりばめられていて、瞬間"ハッ"としてしまいます。MSAYAのように涙腺を刺激する感じではないけど、この感じも大好きです。ドラムの桂さんは、toricoで見たときよりも繊細なフレージングやスティックワークが増えて、さらにパワーアップしてました。MCで"これからどんどん露出していこうと思う"と言っておられましたが、心の底から嬉しかったです。はやいとこ音源もお願いしますよ~。 fork enough ちょっと外で日向ぼっこしながら休憩していたら始まってしまったのですが、漏れ聴こえてきた音があんまり好みではなかったので(すみません)、そのままお食事タイム。ドライカレー美味しかった!!そのあと飲んだチャイもすっごい美味しかった!! drillman 1月に見たときも思ったのですが、最近のdrillmanの轟音は大変好みです。彼らのライブも何度となく見てきてますが、今一番いい感じなように思います。q-zoさんのギターから発せられる音の壁に酔いしれながら、カオリさんのうねるべースに身をゆだねる心地よさ。ta-coさんのドラムは、そのフォームこそあまり好みではないものの、手数控えめのドラミングは、よりdrillmanの曲と一体化する事ができるように思いました。drillmanのライブ、また見てみたいなぁ。 DMBQ 新ドラマーの方はかなり自己アピールの激しい方のようで、ちょっと苦手な感じ。そこに1曲目が"She walks"だったもんで、こころがきゅーっと締め付けられて、ちょっと見るのが辛くなってしまって外に出てしまいました。まだまだ傷は癒えてないんだな~、と改めて思ってしまいました。。。 CONVEX LEVEL 2003年1月の slower traffic 以来、ホントに久々に見るCONVEXのライブでしたが、今まで見てきた中で一番グルーヴが気持ちいい、ものすごく気持ちのいい演奏を聴かせてくれました!!もう、僕にはCONVEX LEVELが必要なんだー!!って再確認しちゃった。最初から最後まで顔緩みまくり、体動きっぱなし。1曲目は"ラジオスターの悲劇"でしたが、未だかつて、あんなアンニュイな"ラジオスターの悲劇"のカバー聴いたことがありません! あれだけ有名な曲ですから、どうしてもオリジナルの断片がアタマに残ってしまうのですが、それを1発で払拭するくらいCONVEX LEVELのオリジナルと化していました。その曲が収録されているコンピは、CCCDだったのでまだ買っていないのですが、もうCCCDでもいいや。買って聴きたい!!聴かずにはいられない!! ピッキングハーモニクスで始まる新曲もすごく良かったです。展開はあまりありませんが、まるでヤッタ―マンの"びっくりドッキリメカ"のように、一糸乱れぬグルーヴにやられてしまいました。もう好きにして~。まだ音源化されていない曲もたくさん演ってくれてもう大満足でした。良さんが"こんな時になんて言ったらいいかわらへんけど、、、チャイナが好きな曲演ります"と言って始めた曲は"Lily"。僕も大好きな曲で、マイベストオブCONVEXに入れている曲。なんだか嬉しかった。。。 PARA 去年アンデパンダンで見たときに演ってた曲と同じフレーズの曲。精一さんが「チャイナが加入して初めて作った曲です。ダンスナンバーなので、気楽に聴いてください」とおっしゃってました。ROVOとは違い、ジャズ/ラテンのフレーバーたっぷりのアプローチで、たっぷりと躍らせていただきました。それにしても千住さんのバカテクっぷりには、毎度驚かされてしまいます。踊りながら、グルーヴを感じながらも、その超絶技巧には思わず目がくぎ付けになってしまいました。30分に及ぶ長尺の曲なのに、一切だれることなく、ピーンと糸を張ったようなテンションはさすが。最敬礼。そうそう。会場からあがった「ロックンロール!!」という声に、精一さんが「ロックンロールは嫌いや!!」と(笑) Friendly Science Orchestra イアン師匠は、ポータブルプレイヤにバックトラックを詰め込んで、ウクレレでそれを彩り、サポートの方が、ラップトップやら金物でノイズを奏でるというスタイルでした。バックトラックからは、そこはかとなく BAMBI SYNAPSEのカオリが。そこに乗るイアン師匠の歌声が、哀しくも温かく響いていました。途中盛り上がってしまったお客さんが、ステージを叩いて演奏の邪魔をして(いるように見えた)しまいましたが。。。3曲目でうっち―さんがバリトンギターで参加。この曲は師匠がチャイナさんを想いながら作った曲だそうで、まるで鎮魂歌のようにこの日一番哀しい旋律を奏でていました。イアン師匠の想いは、ちゃんとチャイナさんに伝わってるように感じましたよ。 そんなところでタイムアウト。かなり後ろ髪を引かれながら西部講堂を後にしました。結局、この日のイベントを〆るべきsoner+山本精一が見られなかったってことで、なんだかイベントがまだ終わってないような気さえします。でも、出演者、スタッフの皆さん、会場に来たお客さんみんなが、チャイナさんのことを心にしっかりと刻みこめたイベントになったのは間違いないと思います。チャイナさんが置いていってくれたたくさんの音や、音楽に対する姿勢や、楽しみ方、それだって、チャイナさんのほんの一部分に過ぎないけど、少しづつでも皆で共有して、これからもずっとみんなそれぞれどこかにチャイナさんの存在を感じながら、ちょっとづつ前に進んでいけるような気がします。最後に、イベントのフライヤに刻んである言葉を。 "china" and her music.
by ziks047catep
| 2006-04-11 23:58
| ライブ行きました
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